iPhone®修理にあたり
TrueTone®を画面交換しても有効にすることができます
iPhone8、iPhone8Plus以降発売された機種を第三者の
修理をするお店で修理するときの注意
アップルの TrueTone ディスプレイについて
破損したiPhoneの画面をご覧ください
iPhoneの設定メニューから画面の表示と明るさを選択します。明るさを決めるスライドバーの下にTrueTone(トゥルートーンという)というON/OFFの設定できる項目があります。多くの第三の修理店で画面交換をすると消えてしまう機能です。
環境光修復という作業しないと消えてしまう
当店での作業の様子ですが、この写真は仮組をして動作確認をしています。明るさのスライドバーの下にあったはずのTrueToneの設定欄が消えています。多くのお店では、この段階でタッチ不良などが無ければ組み立てでおしまいです。
当店では、まだ作業の途中です。
写真の青い工具が環境光修復機と呼ばれるものです。高価な道具ですが、どこの第三者修理店でも導入できるものです。
環境光修復の様子
TrueToneを有効にする作業を、環境光修復といいます。作業時間は1分程度で終わります。
破損した画面のシリアル情報を専用工具に読み込み、交換する画面に書き込みます。それほど難しい作業ではありません。専門知識も不要です。
※iPhone8、iPhone8Plus、iPhoneSE(2020年発売)は画面の知識が必要になります。
画面交換をしても機能は有効になる
割れた画面と一緒に撮影しています。画面表示と明るさの画面です。明るさのスライドバー下のTrueToneという項目があります。ON/OFFできます。
TrueToneを有効にすると、色温度の数値が下がり黄色っぽく変化していきます。ある意味ブルーライトカットをしているようです。これがiPhoneそのものがもつ色合いです。たとえコピー画面であっても、明るさがやや落ちますが、色合いはオリジナルに近い発色をします。電気スタンドの下に持って行くと、照明の明かりがまぶしいため、明るさがMAXに勝手に動いていきます。TrueToneは色合いを調節するだけでなく明るさの自動調整もしてくれます。
TrueToneが無い場合や、機能をOFFにすると、青白っぽくなります。機能をOFFに設定されている方には申し訳ないのですが、THEコピーという色です。
TrueToneがなくなっても復活できます
過去に第三者修理店で、TrueToneの説明を受けずに修理してしまい後悔された方も多いと思います。TrueToneは画面に収められている情報を書き換えるので本来はオリジナルの画面が必要です。
iPhoneの部品には一つ一つシリアル番号がチップに組み込まれています。そして、基板には改造防止のためAppleで出荷されたときの部品がきちんと取り付けられているか照合するための記録する部分が存在します。この部分を利用して基板からデーターを抜き出し、交換する画面に書き込むという技術が開発されました。
現状では、パソコンからデーターを抜き出す方法と、環境光修復機に基板からデータを抜き出す方法が存在します。環境光修復機では、iOSのバージョンが上がった際にデーターが抜き出せないということがあります。パソコンからだと、多くのソフトウエアを利用してデータを抜き出せます。当店ではパソコンを使っています。
TrueTone復活の限界
一部の修理店では、作業効率を優先するため事前に画面側に取り付けられているiPhone8(写真)の自撮りカメラ、ホームボタンの無いタイプのiPhoneについているスピーカーなどに共通で搭載されている明るさのセンサー(環境光センサーといわれている)を購入時のものと違うものが取り付けられていることがあります。購入時と違うものが取り付けられていると現在の第三者修理店の技術ではTrueToneは二度と復旧できなくなります。
iPhone8、iPhone8Plus、iPhoneSE(第2世代)は、環境光センサーが自撮りカメラと一緒に取り付けられています。特に近接センサーというセンサーがずれると電話をしているときに耳に当てて画面が黒くならないという現象が起こることから、最初から取り付けられ位置の合っているものがいいという第三者修理店があり、すり替えられるとアウトです。
また、自撮りカメラが破損したときに、TrueToneが使えなくなる説明をせずに交換されてしまい、画面の色がおかしくなったことに気づき、その後Appleの修理の保証が受けられなくなったというお問い合わせもあります。
ホームボタンの無いモデルはイヤースピーカーと一緒についています。この部品は修理で簡単に取り外しができるのですが、中には組み込み品として手抜きをする第三者修理店があります。
部品としてはセンサーを除いて壊れにくいものなので破損して交換ということはほぼ無いと思います。
独立系修理プロバイダで修理をする
日本では、2021年年末にいくつかの店舗がAppleの純正部品を取り扱うようになりました。このサービスを独立系修理プロバイダ(IRP)といいます。
提供される画面には、環境光センサーが取り付けられています。ホームボタンのーあるタイプはホームボタンもついています。
修理が完成すると、遠隔操作でアクティベーション作業を行うため、すべてが元の状態に戻ります。
また、過去に第三者修理店で修理してしまったiPhoneであっても修理は可能(追加料金がかかるところが多い)なので、見積もりをしてもらうといいでしょう。
店長から一言
iPhoneの機能については知らないことがたくさんあります。
多くの方がiPhoneが発売されすべての機能を知っているわけではありません。せめて第三者修理店は知っておくべきですし備えておくべきです。
TrueTone機能を「有効にするか」は当店ではオプションとしています。その分値引きしていますので、書き換えをすれば、普通の第三者修理店と同じ価格になります。9割以上のお客様がTrueToneを有効にする選択をしていただくということから、機能は残してほしいということが本音であり、初めて知ったという感激でもあるのかなと思います。
第三者修理店を利用するときは電話で何店舗か確認をしてきちんと説明してくれるお店を選びましょう。単に値段が安いで選んでしまうとTrueToneどころかApplePAYすらおかしくなってしまうこともあります。そして、修理の様子を見ることのできるお店がいいと思います。
アマクボモバイルレスキューは、アップルの独立修理プロバイダとして認定をうけ、純正部品の提供もしております。