2年以上経過したiPhoneの純正部品の仕入れ値は社外品の5倍以上します。
逆に1年以内のものであれば、社外品よりも安く修理できるという矛盾も発生しています。
こういう理由で、独立系修理プロバイダ(以下irp)では修理に来るのかわからない部品は取り置きせずに、依頼があったときに仕入れる方法をします。(社外部品でも同じことはしています)
今回のiPhoneXS MAXのバッテリーも同じことが言えるのではないでしょうか
手順は以下のようになっております
注文であってもご来店していただきます
バッテリー交換前に、純正部品が入っているのかという確認を行います。
中を見なくても、
設定→バッテリー
で、「不明な部品」と書かれていなければOKなのですが
バッテリーにシワがあったりすると価格が変わってきますので確認のため目視が必要になります。
この後、アップルのシステムにお客様情報などを入力し注文します。
正規サービスプロバイダでは、アップルのコールセンターで対応していただけますが、irpではできないため、2度手間になってしまいますがこのような対応となっています。
当店では、工賃を差し引いた価格を事前にお支払いいただき、後日ご来店していただく方式を取っております。
※知り合いの事業者様で、電話で取り寄せて後日ご来店いただけなく在庫として残ってしまったためアドバイスをいただきました。これが古い機種の画面の場合は痛手です。
後日ご来店
irpの事前申し込みが、土日祝日の前日の3時過ぎまででしたら翌朝に部品が届く仕組みとなっております。過去に在庫切れもありましたが、ほとんどの場合は問題ないと思います。
2回に分けての注文の場合、スピーカーも交換対象になります。
スピーカーは無償です。
お店に在庫としておいてあるirpさんの場合は、スピーカの交換は任意になります。
iPhoneの純正バッテリーには、機種によってねじが入っています。
ねじには滑り止めが塗られていますので、社外品と比較し内部のねじが外れにくいという特徴があります。
分解をするときに、バイブモーターとスピーカーを外します。こちらの方がきれいにテープをはがすことができます
外部スピーカーは両面テープで貼りつけられています。
こうすることにより、水やほこりの侵入を防いでいるのではと思います。
※在庫ではスピーカーは店舗負担となるため、斜めに持ち上げてテープを取らないようにしてある程度同じ状態を保つ工夫をするしかないのかなと思います。アップルでは両面テープの強度が落ちるので交換を推奨しております。
アナログになってしまいますが、バッテリーの圧着です。
本来は、専用トレイに入れて圧着機を使ってやります。
専用トレイも、高価なので今回は手動です。
バッテリーを保護しているカバーのシールを取っています。
カバーを抑えいずにシールが取れるので、先ほどの圧着は正常にされているといってもよいのかなと思います。圧着が不十分な場合は、バッテリーが外れてしまいます。
純正バッテリーは、0%で納品されることが多く、充電をします。
アクティベーションしていない状態での充電になりますので、当然エラーが表示されます。このエラーは、社外品の場合4日続くといわれるものです。
バッテリーをアクティベーションしていないため「不明な部品」と表示されます。
多くの第三者修理店では、14日で消えるといわれていますが最新のiOSでは恒久的に残るのではと思っております。
純正バッテリーを入れてもアクティベーションしなければ社外部品と同様の扱いになります。このメッセージも恒久的に残るのではと思います。
バッテリーの寿命の目安となる最大容量も表示されません。この部分でお客様とトラブルになることが多いようです。
アクティベーションをすると「不明な部品」が消えて、「バッテリーの状態」に戻りました。
最大容量が100%と表示され
「バッテリーに関する重要なメッセージ」も消えています。
また、最新のiOS(2022年7月段階)バッテリーの残量が表示されなくなっているのではと思いました。こうなってくると不都合が増えてくるのではと思います。
バッテリー交換で2回ご来店いただくのも大変なのですが、今後、純正部品への理解が進み増えてくれば、交換の少ない機種でのバッテリーを置くirpが出てくるのかもしれません。
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